チェロ(セロとも表記。英名:Cello、Violoncello)は、西洋音楽で使われるヴァイオリン属の弦楽器の一つである。弦数は4本。略号は「Vc」。
西洋のクラシック音楽において重要な楽器の一つであり、オーケストラによる合奏や、弦楽四重奏や弦楽五重奏、ピアノ三重奏といった重奏の中では低音部を受け持つ。また、独奏楽器としても重要であり、多くのチェロ協奏曲(チェロ・コンチェルト)やチェロソナタが書かれている。ポピュラー音楽においては決して一般的ではないが、しばしばポップスやロックの曲中でも用いられる。
チェロに関した楽曲を時代ごとに挙げると、バロック音楽ではJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」、古典派音楽ではハイドンの「チェロ協奏曲第1番ハ長調」が挙げられる。ロマン派音楽では、ドヴォルザークの「チェロ協奏曲ロ短調」とエルガーの「チェロ協奏曲ホ短調」が有名で、ドヴォルザークのチェロ協奏曲は、数あるチェロ協奏曲の中でも特に有名かつ評価が高い。日本では「ドボコン」(「ドヴォルザークのコンチェルト」の意。彼が生涯に書いた協奏曲の中で最も有名であるが故である)と略され親しまれている。
語源
チェロの語は本来はイタリア語の "Violoncello" に由来する。これは「小さなヴィオローネ」("Violone" と接尾辞"cello")という意味である。なお、ヴィオローネはコントラバスの元になった楽器であり、このヴィオローネという語もまた「大きなヴィオラ」("Viola" と接尾辞"one"。ちなみに現在のヴィオラの事ではなく単に弦楽器という意)」であるから、"Violoncello" は「小さな大きなヴィオラ」という意味である。これが英語に外来語として入ったのちに "Cello" と略され、それが日本語に入り「チェロ」となった。すなわち、本来「チェロ」とは「小さな」という意味である
チェロと同じくヴァイオリン属のヴァイオリンやヴィオラとほぼ同じ構造である。(コントラバスは、ヴィオール属の影響を強く受けているため、チェロなどの他の3つとは多少異なる) ただし、低い音を出すために全体が大きくなっており、特に厚みが増している。弦も素材や基本構造こそ同じものの、太く丈夫に作られており、それに伴って弓もヴァイオリンなどより太いが、長さは逆に短くなっている。また、チェロはその大きさと重さゆえにヴァイオリン・ヴィオラのように顎で挟み手に持つことが困難なので、エンドピンを床に立てて演奏する。エンドピンには、亜鉛の合金が使用されることが多いが、最近ではカーボンやチタン、タングステンなども使用されている。本体の大きさに比べると、指板はヴァイオリンなどより若干細めである。ヴァイオリン属では低音楽器ほど胴体と弦の角度が大きいため、ヴァイオリンに比べると駒が高く丈夫に作られている。
また受け持つ音域からすると、本来チェロはもっと大型化すべき楽器であるが、演奏が困難になるので、現在のサイズとなっている。弦の長さもこれ以上長く出来ないので、弦を太くするなどで、低い音を出すようにしている。正しく調律した状態で4本の弦にかかる張力は、弦のメーカーや銘柄によっても多少異なるが、おおむね同じであり、最も太いC弦も最も細いA弦も ほぼ同じ9〜13kg程度の張力で、楽器全体では40〜50kgの張力となる。コントラバスのようにウオームギアによる巻き取り機構は一般的に備えておらず、バイオリンやヴィオラと同じ、木製のペグの摩擦のみで弦の張力を支えている。このため、ペグの調整が不完全な状態であると、きわめて調律が困難である。
基本的にメイプルなどの木材で製作されるが、ドライカーボン製のチェロもアメリカでは販売されており、独特の音色と音量でユーザーが増えつつある。非売品としてはガラス製のチェロも製作されたが日常の演奏に耐えうるものではない。
いしゅく モルゲン ソニック サシン プラウザー チャプ ノビル すいたい イルク トンブ じゅんさい エンジンシ テクニ クロス リーファ 青皮栗 きんし リターン ラリマール セリバシー ステンド トローク モーグル イヌツゲ リズム バスタブ スペース たまねぎ SEOハツ アオクサ ショット アップ オートモ ファイト リケッチア ぬく森 吾亦紅 ビリンビン ガロン ハナズオウ シェー シュピ へいどん ゲーター カレッジ レジデ カヌー マウンテン はなさか ハハコ
チェロには4本の弦があり、奏者から見て左側、音が最も高い弦から第1弦、第2弦、第3弦、第4弦と番号が振られている。調弦は、第1弦が中央ハ音のすぐ下のイ音(A3)であり、以下完全5度ごとに、ニ(D3)、ト(G2)、ハ(C2)となる。このため「C線」「C弦」(それぞれ「ツェーせん」「ツェーげん」と読む。音名はドイツ語読み)など音名で呼ぶことも多い。第4弦のハ音は中央ハ音の2オクターブ下の音となる。この調弦はヴァイオリンより1オクターブと完全5度低く、ヴィオラより1オクターブ低い。
変則的な調弦(スコルダトゥーラ)を用いる楽曲としてはバッハの「無伴奏チェロ組曲」や、コダーイ・ゾルターンの「無伴奏チェロソナタ 作品8」(低い方からB1, F#2, D3, A3と調弦)などがある。バッハの無伴奏チェロ組曲第5番は、第1弦を低めにG3と調弦する。また、第6番は第1弦より高いE4の弦を1本追加した五弦の楽器ヴィオロンチェロ・ピッコロ用に書かれている。
記譜法
チェロは基本的にヘ音記号で楽譜に書かれるが、高音部にはテノール記号(ハ音記号)も使われる。さらにト音記号も稀に使われるが、時代によって意味が異なるので注意が必要である。テノール記号が併用される現代では、ト音記号も実音で記譜する。これに対し、主に19 世紀には、ト音記号は声楽のテノールと同じようにオクターブ下げて読むのが普通であった。
歴史
今日のスタイルのチェロの形態が確立したのは18世紀末以降のものでありそれまでは各種の形態、演奏法があったと推察されている。J.S.バッハと同時代で親戚に当たるJ.G.ヴァルター(Walter)の音楽辞典(1732)には「チェロはイタリアの低音楽器で・・ヴァイオリンのように演奏された。即ち部分的に左手で支えられた」と記されていまる。また、レオポルト・モーツァルトの「ヴァイオリン奏法」(1756)では、「かつては五弦であったが今は四弦しかない」「この頃は脚の間に挟んでささえられる」と記されており、ヴァイオリンのような奏法やヴィオロン・チェロ・ピッコロやヴィオラ・ポンポーザのような楽器も広くチェロという楽器であったことが推察される。実際に当時の絵画や彫刻に記されたチェロと思しき楽器を肩の上または胸に当てて演奏する姿が知られている。近年、このタイプのチェロ(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ=肩かけチェロ)の復元演奏が主にバロック・ヴァイオリン奏者の手によって行なわれている(外部リンク参照)。1800年頃を境に音量が求められるようになって、楽器の構造や仕様に手が加えられた。この改造後の現代仕様のチェロのことをモダン・チェロ、歴史的楽器で改造を受けていないものをバロック・チェロと言って区別することがある。
まれにヴィオラ・ダ・ガンバを「チェロの祖先」などと表現することもあるが、ヴィオール属とヴァイオリン属は直接的な祖先・子孫という関係にはあたらないため、誤りである。
演奏法については楽器の構え方が大きく異なったり、ポジションのシステムが異なっていたりするが、ヴァイオリンと共通する部分が多い。ヴァイオリンの「演奏のしかた」の項を参照されたい。
以下に、ヴァイオリンの奏法と大きく異なる点を列挙する。
楽器は、胴を左右の脚の間に置き、棹(ネック)が奏者から見て顔の左側に来るように構える。楽器がずれないようエンドピンの先を床に固定する。
運指は、低ポジション(指板の上の方を用いる)では人差し指・中指・薬指・小指を用い、各指で押さえる音程の間隔は半音を基本とする(人差し指と中指の間は全音とすることもあり「拡張」と呼ばれる)。高ポジション(指板の下部を用いる)では親指も指板上に乗せて弦を押さえる。
調弦は、低音域で五度の和音の響きをペグの調整により聞き取り調弦をする。しかし、ペグによる微調整が難しいため、自然フラジオレットを活用し、隣り合った低い方の弦の第3倍音と高い方の弦の第2倍音が同音程となるようにアジャスタで調整する方法も多用される。そのため、チェロは全ての弦にアジャスターが組み込まれたテールピースを採用することが多い。尚、ヴァイオリンやヴィオラは隣合う弦の重音で調弦し、また、柔らかく調弦しやすい金属巻きガット弦を用いる奏者が多いので、アジャスタを全ての弦に取り付ける例は少ない。
チェロ奏者(チェリスト)
著名なチェロ奏者についてはチェリスト#著名なチェリストの一覧を参照のこと。ポピュラー界においては、溝口肇が著名な奏者として知られる。他にも、フィンランドのヘヴィメタルバンドのアポカリプティカが、チェロによってメタルの領域の楽曲を演奏しているケースがある。
チェロコンクール
日本
日本音楽コンクール(チェロ部門)
ビバホールチェロコンクール
泉の森ジュニアチェロコンクール
ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールin八王子
海外
ヴィトルト・ルトスワフスキ国際チェロコンクール
マルクノイキルヘン国際器楽コンクール
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ヴァイオリン属
チェロに似た楽器
ヴィオラ・ダ・ガンバ(チェロに似たヴィオール属の楽器群)
アルペジョーネ
チェロに関する楽曲
チェロソナタ
チェロ協奏曲
他にも多くの重奏において使用される
セロ弾きのゴーシュ - 宮沢賢治の小説。
チェロアンサンブル
エレクトリック・チェロ